田川地区消防本部 ポンプ車
田川地区消防本部 ポンプ車
今回紹介するのは田川地区消防本部 ポンプ車(1500ℓ水槽付き)。
ベース車:日野 デュトロ
艤装:日本機械工業
種別:消防ポンプ自動車 CD‐Ⅰ型(1500ℓ水槽付き)
日野デュトロをベースに日本機械工業が艤装。形状は通常のポンプ車と変わらないものの、1500ℓ水槽を装備している。個人的にCD‐Ⅰ型に1500ℓ水槽を装備したものは初見だ。水槽部が積載庫三分の一ほどのスペースを使用しているためシャッターが小さくなっている。デザインは本署配備の救助工作車のデザインを模したもの。
車体左側面より。キャビンルーフ部は日本機械工業製新型ハイルーフを採用。このルーフについては情報がほぼなく、詳しい解説はまたの機会にする。主赤色灯部は非常に薄く埋め込まれている。側面の補助灯は全4灯でクリアレンズのものは作業灯が一体化されたものだ。
作業灯一体型補助灯。赤色灯、作業灯は大阪サイレン製を採用。写真はLFIA‐300作業灯赤色灯一体型のものだ。
車体左側面積載庫。水槽後部にポンプ操作盤が設置されている。水槽部が大型のため吸管を側面に取り付けることができないため双方向サイドプル式吸管巻取り装置を装備することでスペースの削減に貢献している。ラックなどは取り付けられておらず、筒先や消火栓鍵などが収納されている。
車体右側面積載庫。こちらにはラックがあり、分岐などが収納されている。シャッターはつくばインダストリアルエンジニアリング製。
ホースの収納は?と思われた方もいるだろう。
後部積載庫。ホースは後部積載庫に一括収納されている。ホースカーを装備しない分多く積載されているようにも思える。
紹介はこの辺で。
デュトロの小柄な車体に1500ℓ水槽を装備した新しい消防ポンプ自動車の形。水槽付き消防ポンプ自動車を配備するには費用が足りない、人員が足りない、スペースがないなどの条件にも柔軟に対応できる車両なのではないだろうか。